離婚手続き前の「気になる財産分与額」について
財産分与とは、名義が当事者一方の配偶者となっていても、相方の協力があっての婚姻関係が継続できた
のであり、そのことから婚姻中に取得した財産は、夫婦共有財産といえます。離婚時に夫婦共有財産を
清算するのが財産分与というものの考え方です。
財産分与額はケースバイケースです。一般的には、婚姻期間が長くなると夫婦で築いた財産も多くなるため、
高額化する傾向があります。財産分与は、結婚20年程度ですと200~400万円程度が一番多いです。
また、現実の財産分与の支払いは慰謝料と合算するケースも多く、普通のサラリーマンで合算の場合、
100~400万円が典型です。先日、夫の不貞で10年以上悩まされたお客さまが、ご友人に「1,000万円ほど
ふっかけてやりな!」とたきつけられ、当方に相談してこられたケースもありました。
当然、「お気持ちは理解できますが、夫の支払い能力や所有財産の金額によりますので、、、」とお話を
させていただき、現実路線を考え直していただくこととなりました。
財産分与額のポイントは、どれだけ財産があるかによる、ということを知っておいてください。